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【原油三国志】2020年サウジアラビアが独り勝ちになる理由〜原油価格と資金調達と孤立主義
【原油、米国、ロシアを退け、サウジ一強?】
原油は世界経済や資産価格に大きな影響を及ぼすために、日々注目されています。足元では、中国を中心とした設備投資、鉱工業生産は徐々に回復し、アフターコロナを視野に原油価格が上昇する中で、孤立主義、自国ファーストが顕在化し、OPEC(石油輸出国機構)と非OPECで構成されるOPECプラスの足並みにはばらつきがあります。特にサウジアラビア、アメリカ、ロシアなど産油国の競争は激動の時代を迎えようとしています。
5月9日のNewsWeekに寄稿されたジェイソン・ボードフ教授(コロンビア大学グローバルエネルギ政策研究所の所長)の記事によれば、2020年に「米石油業界は40%破綻」「サウジアラビアが独り勝ち」するようです。
IEA(国際エネルギー機構)は石油需要は年内に戻ると予測していますが、米石油業界は2020年に多くのシェールオイル企業が破綻(デフォルト)し、失業者が急増する可能性があります。今後もエネルギー企業の資金調達が困難になることは予想されますが、これまでの強い米国企業や、トランプ大統領の政策に注目したいところです。
サウジアラビアは政治に不安を残しつつも、原油の生産能力に優位性があるだけではなく、ムハンマド皇太子のもとで、付加価値税(VAT)等財政改革も推し進め力強い財政基盤があります。
閉鎖都市ノリリスクの火力発電所からディーゼル油(軽油)を流出させてしまったレアメタル企業のノリリスク・ニッケルで話題になったロシア、湾岸諸国のイラン、イラク、UAEなどもサウジを追随しそうです。
サウジとロシアで協調減産の延長が合意されるなど、石油の勢力地図が絶えず動く業界で、アメリカ、サウジ、ロシアのどこが真の石油王になるのでしょうか?
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記事作成日:2020/6/8