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【揺れる朝鮮半島】南のビラ見た国民を北が処刑?!韓国を敵視しだした北朝鮮
【北朝鮮、対韓融和から敵対へ?】
在韓脱北者(自由北韓運動連合)が、北朝鮮に向けて、金正恩(キム・ジョンウン)委員長を批判するビラ、現金(ドルや人民元)、米、薬品を、バルーンで飛ばしました。
2019年から米国との核交渉が進展せずに経済制裁が続き、2020年5月には新型コロナウイルス(COVID-19)感染症を警戒し、中国との国境を封鎖しました(北朝鮮は、中国の香港に対する国家安全法の導入方針の決定について「全面的な指示」を表明しています。)。
そんな環境下で、南北関係は、2018年板門店の軍事境界線で金委員長と文在寅(ムン・ジェイン)大統領が歴史的な握手を交わし「板門店宣言」、その後の「平壌共同宣言」と融和ムードでしたが、今回のビラ散布事件をきっかけに、北朝鮮の敵対活動が露呈しました。
脱北者団体とそれを規制しない韓国政府を金正恩委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏は非難しています。6月4日、北朝鮮の労働新聞によれば「対南事業を徹底的に対敵活動に転換すべき」と指示し、その後9日には南北をつなぐホットラインを遮断し、対話を拒否しつつも、追加の報復措置を示唆しています。
10日に韓国政府は「ビラ散布は南北交流協力法違反」で脱北者団体を刑事告発し、11日は韓国国家安保室の金有根(キム・ユグン)は「ビラを飛ばす行為は、朝鮮半島の平和と繁栄に役立たない」と発言しています。
緊張感が漂う南北関係は、今後どうなってしまうのでしょうか?
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記事作成日:2020/6/15